家計相談ブログ

一級FPによる、住宅取得(住宅ローン)から、老後の生活、相続まで、生活に関わるお金の話を語るブログです

改善は知ることから

最近は家計簿なんて付けない方が良い。という論調もみかけます。大事なことは目的を見失わないことですね。

家計簿の目的は明確です。家計の現状を知ることです。この現状についても、どこまで精緻に把握するべきかで、家計簿の精度が決まります。

正直、1円単位で正確に帳簿することが重要なのか?と思いませんか。そんなことのために、付けるのが億劫になったり、合わせるために途方も無い時間をかけて(そのことがストレスになったり)するのであれば、何か本末転倒ですよね。

その人のライフプランや生き方に関わることですが、大きく言えば、企業会計と一緒で固定費と変動費に分けて把握することが大事です。変動費は一見、調整が簡単ですが、それが定常的に削減できる仕組みになっていないと苦しさが残ってしまいます。一時的に食費を削ることは出来ても、それが自分の希望する食生活から乖離していれば続かないし、生活の質が落ちます。これは不幸なことです。

それよりも、よく言われるような光熱費や、定期購読や各種会員、こういったものについて見直すことの方が手っ取り早いです。それにしても、そのような定期購読に一体幾らかかっているのかは、きちんと記録しないと分かりません。

1つだけだったり、最初のうちは、頭の中で把握しているつもりでも、それが自動更新されて様々なサービスを使っている内に分からなくなります。携帯電話の各種サービスもその典型ですね。

 

いずれにしても、今まで貯金が出来なかった人が月1万円貯金をできるようになりたい。月3万円貯金していた人が、月10万円の貯金がしたい。

その実現性やどうやってやるかを考えるためには、まず現状を知らないと改善が出来ません。でも、そのために沢山のパワーを使ってしまうと長続きしないので、自分の目的を明確にしながら、ゆるゆると必要な家計簿をつけるのが良いのでは無いかと思います。最近は、本当に色々なサービスがあるので自分に合ったものを選択して使うのが良いですね。